普段見慣れた雑草が大変身!草花の花束やリースやアート製作 島根県江津市 グリーン山田

グリーン山田取材

頑張っている方を発掘するコーナー『素敵な人特集』
今回は大田市のお隣江津市へ!!グリーン山田 吉本みどりさんをご紹介します♪

5年前に夫婦で島根に移住し、ちょっと変わったお花屋さんをされています。
ちょっと変わったお花屋さん・・・どんなお店だろう、皆さん気になりますよね♪

たくさんの素敵な植物と出会える場所。
そんな島根を気に入って移住してきたみどりさんですが、住んでいる人は島根を「何もない」というのが悲しくて…市場で仕入れた花を使わず、その土地に生えている野の花を使用した花束を作り販売されています。

グリーン山田

地元の人が見慣れた雑草と言われる見慣れた花や植物は、こんなに可愛くて、美味しいものもたくさんあるよ!島根って素晴らしい場所だよ!と伝えたくて始めたそうです。
先日取材で行ってきた花種さんの料理教室の際も、参加者みんなで散策して色々と美味しいものを教えていただきました。

花種さんでの料理教室の内容はこちら

【ごはん屋 花種】大田市水上の山に囲まれた古民家カフェ
石見銀山を少し過ぎたあたりの古民家カフェ。ランチやマルシェが楽しめます。料理教室に参加した様子も紹介します♬
グリーン山田

ワークショップの時の様子

参加者のほとんどが地元の方が多く、日頃草刈りや、庭の草取りに苦労されている人ばかりですが、今回はみどりさんのおかげで少し見方も変わったのではないかと思います。
実際に、島根には何にもないのではなく、素敵なものがたくさんあるんだなと発掘スタッフも改めて気が付きました。

そんなみどりさんにお話を聞いてみました。

グリーン山田の活動

グリーン山田

普通花屋は市場にお花を仕入れに行きますが、私のお店では野山に生えている植物だけを使い、草花の花束やリースやアートなものを作ります。
出会った草花を使うため、一期一会のその時だけしか作れない貴重な作品になります。
草花植物の楽しさや面白さを伝えたい!そう思って活動しています。
現在グリーン山田の店舗はありません。Instagramのメッセージにて直接やりとりし、注文やワークショップなど承っています。

花束は月に2束のみ製作します。
2つしか作らないの!?と感じられるかと思いますが、一つ目の理由として、植物を取りすぎてはいけないために、製作数を限定しています。一番このことを大切に考えています。

島根のいいところって自然がたくさんあるところだと思うんです。
絶滅危惧種が多く、植物も豊かな場所でもあるので取りすぎてしまうと、来年は生えてこなくなることもありますし。木の場合だと切り過ぎて弱って枯れてしまう場合もあります。

グリーン山田

グリーン山田

二つ目の理由は、製作に2週間くらいかかるため。
市場に仕入れに行かない分、自分で山を歩いてその花を探しに行きます。
雨が降らなかったり、晴れ間が続くと使いたいタイミングで咲きすぎてしまったり、逆に寒すぎたら使いたいタイミング全然咲いてないということもあります。
自然と共にあるので、2週間の時間をいただいて月に2束を目安に作成しています。

グリーン山田を始めたきっかけ

その① 自然を生かした何かを作りたい!

5年ほど前、私たち夫婦は島根県の有福温泉へ移住してきました。自然がたくさんあるこの土地をとても気に入り移住してきました。引っ越してきて住んでみてから色々なことがあり、都会では体験できないことが日々あります。
まず驚いたのが、庭の柿の実を鳥や小動物が食べればいいかな、と思ってそのままにしておいたらクマさんが取りに来てしまいました。
ご近所の方々に教えていただいて翌年から一生懸命採るようになりました。
この作業がすごく大変で高齢者の方は負担が大きく、採るのを諦めて木を切るところもありました。自然もあっていいところだなと思っていましたが、共存していくのは苦労もたくさんあることを知りました。
また、30分車を走らせないと、スーパーがありません。わざわざ買いに出かけることが、逆にすごく楽しく感じています。

移住した時おじいちゃんおばあちゃんから、「なんでこんな何にもないところによく来たね?」みたいなことをよく言われたんですね。
自分たちは日本の中の有福温泉を選んで移住して来ました。本当は地元が大好きな方たちが、
何もないといってしまうことが悲しく感じました。

その思いがきっかけで、地元の人たちに島根のいいところってやっぱり自然あふれるところだよね。ということがもっと実感してもらえたら、自然を生かした何かを作りたいなとグリーン山田を始めました。

その② 1本300円の猫じゃらしが島根にはそこら中にある!!

以前、白と緑だけを扱った東京の草花屋さんで働いていました。
田舎からすると驚くと思いますが、そのお店では、猫じゃらしが1本300円で売られていました。どくだみやペンペン草も 同じく300円。
島根では東京で売られているものが大量にそこら中にあり、これだったら私もお花屋さんできるのではないか!?市場に行かなくて、この土地のものでできる!思ったのも始めたきっかけです。

皆さんがその雑草の草取りが大変だなって思う気持ちもすごくわかるんですが、一個一個見たら可愛いポイントもありますし
グリーン山田の活動の中で暮らしを豊かにするヒントを伝えていきたいと思っています。
最近スペインに旅行へ行ったときには日本の良さを改めて実感しました。
島根や日本の良さを海外の人に伝えていきたいなと思い、英語の勉強を始めました。英語で植物の話ができたらいいなと将来は考えています。

グリーン山田

食べられる花束も製作することも😊

グリーン山田

食いしん坊で食べることが大好きなため、届いたら食べてもらうみたいな花束も作ったりしています。

グリーン山田

グリーン山田

クリエイター「きりとるかくど」としても活動中!

~あの場所も、あの景色も、いつもと違うように見えてくる~
島根県石見地方に在住のUIターンクリエイター3人で活動中の「きりとるかくど」。
Iターン植物アーティスト グリーン山田、Uターン ファッションモデル CHiAKi とフォトグラファーの戸倉幹雄、3人それぞれの切り取り方や作品を見る人の切り取り方など
それぞれの角度から、いわみの魅力の再発見をテーマとして活動しています。

みどりさんが作った花束をモデルさんが身に着けて撮影し作品制作をしています。
Instagramに投稿されている画像はとても静かな雰囲気が素敵です。
2025年5月に浜田世界こども美術館で写真展が開催予定。ぜひこちらも足を運んでみてくださいね。

『きりとるかくど』写真展
場所:浜田市世界こども美術館
日程:2025年5月予定
詳しくは公式Instagramをご覧ください。

グリーン山田について

グリーン山田

みどりさんのインスタには、普段から見慣れた花や葉っぱを使った可愛らしいアレンジの花束が投稿されています。ぜひそちらもご覧ください。
Instagram

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