“蒲鉾”の枠を超えて。【安原かまぼこ】の挑戦。

安原かまぼこアイキャッチお土産

道の駅で新たな挑戦へ

焼きかまぼこ
仁万海岸すぐそばにある、安原かまぼこは昭和41年創業。半世紀以上、仁摩で蒲鉾を作り続けてきました。
これまでの製造はほとんどが業務用。
卸先からホテルや旅館、料亭などへ販売され、12月には県外の一般のお客様からの注文が殺到します。
多い年には100件以上を発送。
関西方面への卸が中心ですが、東北への出荷も少しあるそうです。
関西の卸先を通じて、巡り巡って県内の飲食店に入り、食べに行ったら自社の商品だったこともあるそうです。

昭和のころには地元スーパーなどへの商品も作っていましたが、業務用との両立が難しく、一度は業務用に専念。
そんな中、道の駅ごいせ仁摩の開業が大きな転機となりました。

様々な味のかまぼこ

5年かけて完成した“チーズケーキ蒲鉾”

チーズケーキ蒲鉾
ごいせ仁摩で販売を始めるきっかけとなったのが、5年かけて開発した「チーズケーキ」。
チーズケーキの完成と、ごいせ仁摩の開業のタイミングが重なったことで販売がスタートしました。
すり身と甘いものを組み合わせるという、これまでの蒲鉾のイメージを覆す挑戦。
専門家と試行錯誤を重ね、たどり着いたのが“チーズケーキ”という形だったそうです。
業務用中心だったこともあり、パッケージはシンプル。
価格帯も「特別なお土産」というより、“日々手に取りやすいもの”を意識していると言います。
「他の蒲鉾屋さんと違うアプローチがちゃんとできている実感はまだない」と話されていましたが、それだけ高い目標を持ち続けているのかもしれません。

“何でも屋”として支える綾子さんの発信

今回お話を聞いたのは、安原綾子さん。
嫁いで以来、ご主人と二人三脚で商品開発にも取り組みながら、安原かまぼこを支え続けてこられました。
「事務もするし、工場も手伝うし、チラシも作る。今は何でも屋ですね」
そう笑う綾子さんですが、最近はSNSでの発信にも力を入れています。
商品の紹介だけでなく、大田市の観光スポットも投稿されていて、地域を盛り上げたいという思いも感じられます。

熊谷家住宅で人気だった「ミニかまぼこバイキング」

熊谷家での対面販売の準備
大森町の重要文化財・熊谷家住宅では、初の対面販売にも挑戦。
その名も「ミニかまぼこバイキング」と「ミニチーズケーキ(ミニコーヒー付き)」です。

300円で、一口サイズにカットされた蒲鉾の中から5種類を選べるスタイル。
見た目だけでは想像できない味も多く、食べてみるとどれも個性的で美味しい。
中でもミニチーズケーキは不思議な感覚で、魚のすり身を感じながらも、ちゃんと“チーズケーキ”。
思わず「面白い!」と言ってしまう味でした。
当日はあいにくの雨模様でしたが、熊谷家住宅からの発信もあり、地元の方や観光客が途切れることはなかったそうです。
樹齢200年の木材を使った梁を眺めながら、土間でゆっくり雨宿りをする人の姿も。
外国からの観光客も体験され、交流を楽しむ様子がSNSにも投稿されていました。

安原かまぼこについて

工場をバックに写る綾子さん
大田市は海に近く、高品質な海産加工品も多い地域です。
一方で、昔に比べると蒲鉾店は少なくなりました。
「これといったお土産がない」と言われることもありますが、取材をしていると、むしろ美味しいものが多すぎて絞り切れないのでは——と感じます。
安原かまぼこの試行錯誤は、これからも続いていきそうです。
ぜひ、道の駅「ごいせ仁摩」で手に取ってみてください。

安原かまぼこ
住所:島根県大田市仁摩町仁万1987-57
TEL:0854-88-2656
営業時間 8:00~17:15
定休日 土・日・祝
公式ホームページ
Instagram

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