書店がなくなってしまった大田市で小さな一歩【magocoro books】

素敵なお店特集

2025年の秋、大田市大田町に、小さな本屋さんが誕生しました!心温まるまっすぐな言葉や想いが詰まった素敵な本に出会える場所です。

大田市に誕生した新しい形の本屋さん

ネット通販や電子書籍の普及、人口減少などの影響により、全国的にも書店数は減少傾向にあります。
大田市も例外はなく、2024年の3月末に市内最後の書店が閉店しました。
しかし、1年半後の2025年の秋、大田町の小さな美術館とカフェが併設されているサクラテラス内に、間借り本屋「magocoro books」がオープンしました。
運営しているのは川上夏実さん。
[温かい]をテーマにごはんや日常、気持ちに寄り添う小説やエッセイなど、川上さんが選書した本が並んでいます。
平日は他の仕事をしながら、お隣出雲市の本屋「あわい堂」さんで棚貸し本屋をされていましたが、この度、生まれ育った大田町で本屋さんを始められました。
市内で洋服を作っている「ステッチクラフト」さんの紹介で、サクラテラスとのご縁がつながったそうです。

サクラテラス店内の様子

サクラテラス店内の様子

サクラテラス店内の様子

サクラテラス店内の様子

本屋さんに対する想い

magocoro books

昭和堂やブックセンタージャスト、本屋の入っていた商業施設も無くなってしまい、寂しさを感じていたという川上さん。
ご自身も気持ちが救われるような本との出会いがあり、自分でも本屋をやりたいと思ったそうです。
川上さんが選書の際に大切にしているのは、読んだ後に温かくなるような本。
そのお手本になるような、人や本との出会いを大切にされている個人の本屋さんはたくさんあるそうで、県内外問わず出かけて行き、積極的に交流もされています。

これからの夢は?

大田のマルシェなどにも参加されていて、市内外から多くの人が集まっているmagocoro books。
「いつか必ず大田市に店舗を持つこと。ほかの県から来た人たちにも大田をもっと好きになってもらいたいと思います。そして、小さくても自分で発信していきたい」
これからの夢を、そう楽しそうに話してくれました。

magocoro booksについて

サクラテラスの室内の一角に並べられた9冊の本。
ジャンルも装丁のデザインもバラバラですが、川上さんの優しくて可愛らしい雰囲気によく似たものを感じられます。
内容は短編やエッセイなどが多く、本をあまり読まない方でも読みやすそうなものばかりでした。
普段、電子書籍を利用している発掘スタッフですが、やはり紙の本への思い入れは今も変わらずあります。
いつか必ず店舗を作ると話してくれた川上さん。どんなお店になるのでしょうか。
その日を楽しみに待ちながら、それまではサクラテラスに通おうと思います。

magocoro books

magocoro books
《 間借り場所 》サクラテラス
住所:島根県大田市大田町大田165-1
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