合同会社「ローカルシード」は開業1周年。
主な仕事はウェブ制作で、中小企業や個人事業主のWEBマーケティングやDXのサポートです。
一方で、大田市波根町の波根八幡宮と市内3つの神社で宮司を務めていらっしゃいます。宮司歴は20年!神職とITというまさかの二刀流をこなす壷倉祐磨さん。
今回は大田市駅近くのオフィスで、これまでの取り組みや、経営者として今実感していることなどを伺いました。
開業一年での「無料相談」
「これからの時代、全職種でWEB集客が必要になると思っています。職種とか業種によって、ウェブサイトはいらない職種もある上で、AIがまだ怖いというイメージを取っ払ってあげられればいいなと思っています」と壷倉さん。
今年度からは無料相談もされています。
地元の企業を中心に、現状を共有して対策などを示したカウンセリングレポートを作り、Web を使うことによってサポートできるよう取り組んでいらっしゃいます。
「この一年経営者として地元で働いてみて、まだ何をしていいか分からない部分、地元の課題なども見えてきました。都会に行くと突出した能力を持っている人の方が活躍しやすいが、地方では“何でも屋さん”が活躍しやすいのでは」と話されていました。
5歳と3歳の子供のお父さんでもある壷倉さん。子育てを通して他の自治体の取り組みなどもよく見られています。
神社のホームページ
大学時代に自分の神社のホームページを作ってみたことがあるそうですが、その時はWEB関係の仕事に就きたいという意識は無かったと話されていました。
LPCグループに就職されましたが、行事などがあるため神社の仕事との両立が難しくなり退職されました。
その後、職業訓練校で IT について学び、ちょうど卒業のタイミングで大田市が誘致したIT企業に就職。なんと面接の際に「3年で独立します!」と宣言されたそうです。
「これまで学んだことは、しっかり島根にも還元していきたいという気持ちを強く持っています。」とお話されていました。
活動に伴った資格
ITの企業に入るにあたって ITパスポートとWeb デザイン検定。
独立にあたって FP3級と簿記3級、ビジネス実務法務検定を職業訓練校で取得されたそうです。
神社との両立
「神社って宮司さんたちの年齢もありますし、良くも悪くも伝統や文化などは変えてはいけないところもあると思うのですが、新しいものを取り入れていかないと多分守っていけない。うまく融合させられればなと思います。神社とかお寺も最近は Web で集客していますから」と坪倉さん。
実際に全国の寺社ではホームページに御祭神や行事・祭事、アクセスなどが詳しく載っています。紙媒体でお知らせされているところもありますが、参拝される方はどうしてもWEB上で検索して情報を得ている方が多いです。
時代に合った発信のお手伝いをされるのは、とても大切に感じました。
波根八幡宮では例大祭に多くの氏子さんが参加されます。
坪倉さんは、七五三詣などの他に、神楽教室やフリーマーケットなど人が集まる行事などの案内をInstagramで投稿されています。
~ITの力で地元を元気に~
いつの間にか当たり前になっている技術に気が付いていない、まだその力をわかっていない人はたくさんいると思います。そんな方へのサポートはとても重要だと思いました。
社名の「ローカルシード」のシードは「種」という意味。
地方が活性化するための種を蒔いて育てるという想いがこめられているそうです。
いくら技術が進んでも、きっかけの種まきは人の手で行う。
お話を伺ってみて壷倉さんは伝統的な部分と、最先端の技術をうまく繋げられるよう、全体が見える場所におられるのではないかと感じました。
合同会社ローカルシード、波根八幡宮について
合同会社ローカルシード
住所:島根県大田市大田町大田イ812-4 みんなのoffice D室
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