9号線から5分ほど車を走らせると木製の可愛らしい看板「OPEN」が見えてきます🚙
暖簾をくぐると広い土間が迎えてくれ、とても暖かい雰囲気の店内になっていますよ。
今回は地元の食材とジビエ料理をメインにしているフレル食堂の店主 西原貴美さんにお話を伺いました。
築200年の古民家レストラン
五十猛の海から2㎞入ったところに、山を背にした築200年の古民家をセルフリフォームした古民家レストランは静かな佇まいでなんだか懐かしい雰囲気。
木工をされているご主人の工房の脇を抜けて玄関に入って見上げると立派な梁が目に入ります。
土間の白い壁も印象的！
「おばあちゃんの家に来たみたい」と言われるお客様もいらっしゃるそうです。
昔ながらの田の字の間取りですが、フローリングになっても違和感なく馴染んでいます。
西原さんは「好きなものを並べているだけ」と言われますが、本棚や床の間の照明などインテリアが素敵でどこを撮影しても絵になります。
季節の地元食材を生かしたジビエ料理
キョロキョロしながら待っていると美しいサラダが運ばれてきました。
大森町で無農薬野菜を育てる鈴木さんの「小さな森のような畑」で採れたベビーリーフは根っこまでしっかり食べられます。これは何？とひとつずつ確認しながらあっという間に完食。野菜の味が濃い！
そしてバターナッツカボチャのポタージュはふくよかな甘さ。
木製のカトラリーや食器はご主人が製作されているのですが、口当たりも違和感なく形も繊細です。
お肉のプレートは圧巻でした。
真ん中の赤身のお肉は鹿のもも肉のロースト、左は猪の焼きハム。
手前の長方形の鹿肉のテリーヌには江津市で栽培される反田ごぼう。
右側には猪のサラミで中に黒ゴマ、クルミと干し柿。
サラミに使っている干し柿はオーブンで焼いてから乾燥熟成しているので火が通っています。色が本当にきれいで見た目でも十分楽しめます。
カボチャやサツマイモも美味しくてお肉に負けない存在感で、しっかり噛んで味わいました。
スパイスのおかげか全く臭みなどは全く感じません。
そのあとは猪のドライカレーを堪能しました！
人と食材のつながり
なんとメニューにあるサラミなどは全て独学で自己流！
元々料理が好きで岡山の知り合いに猟師さんもおり、挑戦しようと思ったそうです。
「おおちやまくじら」さんとは以前知人に紹介してもらい移住前から知り合い、
「鈴木さんの畑」も岡山のイベントでのお知り合い、
石見銀山の「hidaka」さんも知人を通しての知り合いだったそうです。
レストランのメニューでは地元民もよく知っている会社やお店の食材をふんだんに使用し、見た目も華やかな、美味しいジビエ料理になっています。
セルフリフォーム
自分で全部やりたい性格なので、自分で出来る範囲でリフォームを行ったそうです。
「天井を落とすのが1番大変で夫に手伝ってもらったんですが、あとは全部ひとりです。床張りや壁もなど行いました。改装・準備しながら1年後開店しました。」
どこを見ても可愛いく、素敵なインテリアについてもうかがいました。
「床の感じもすごく素敵で気に入っています。好きなものを置いているだけなんですよ。」
店内には木工作家のご主人の作品と交流のある作家さんのものが販売されています。
五十猛に移住して
「ここは本当に静かですよね。五十猛でもここまで入ったことが無いと言う人も結構多いんです。でも大森のヒダカのパン屋さんにも案外近いんですよ。」
本屋さんが無いのは残念という西原さんですが、図書館は毎週通っているそうです。
出身は大阪ですが、鳥取・岡山（西粟倉村）に住まわれていました。
家とお店と工房が同じ場所にあればと探していたところ、この五十猛のこの家に出会ったそうです。
客層は様々。関東から目指して来られる方やなんと五十猛駅から歩いて来られる方も。
店内には木工作家のご主人の作品と交流のある作家さんのものが販売されています。
草木染の作家さんは岡山の時のお知り合い。
これからの夢を伺うと
「出来ることを出来る範囲で、自分たちのできることを自分たちでやりながらいけたらいいなと思います」
と話してくださいました。
取材を終えて
一見クールに見える西原さんですが、気負わない感じもお店の居心地の良さに繋がるのかなと感じました。
年中食欲の尽きないスタッフは、また違う季節にお邪魔しようと決意してお店を後にしたのでした。
フレル食堂について
住所：島根県大田市五十猛町
営業日 ：金土日月
営業時間：11時-16時
TEL：0854-87-0002
コースについて：２日前までの予約制
駐車場：2台
予約方法：電話・インスタDM,・LINE ・ メール
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■山田哲也 木工Instagram
