5年前から大田市を拠点に音楽活動されている、アコースティックユニット「ハルカツキ」さんに会いに行ってきました。ライブの様子や音楽への想い、移住について、地域とのつながりやイベントについてなど、お話を伺いました。
移住のきっかけ
「気づけば、もう5年経っていました。」
そう穏やかに笑うのは、島根に移り住んだ音楽家、大浦かつきさんと真下ハルさん。
2020年に神戸から移住し、いまは自然の中で野菜を育て、アコースティックユニット「ハルカツキ」として、音楽を奏でる暮らしを続けています。
島根へやって来たのは、健康について考えたことが大きな理由でした。
都会での生活は色々な面で忙しく、食生活も乱れがちに。
そんな中体調を崩し、精神的にも見直しが必要と感じ、
「これは根本から変えないといけない」
そう思い立ち、まずは自分で食べるものを育てようとしましたが、都会には畑がなく、やがて「土のある暮らし」を求めて移住を決断しました。
一方で、大浦さんも都会での暮らしに違和感を覚え始めていたそうです。
タイミングが重なったのだと教えてくれました。
島根との縁
お二人にとって島根はまったくの新天地ではなかったそうです。生まれは関西ですが、阪神淡路大震災の際には一時的に島根へ避難。現在スタジオとして使っている祖母の家に身を寄せていました。
「学生の頃も夏休みには島根に来ていて、山や川で遊んでいました。だから戻ってきた感じがあるんです」
そう語る表情には、この土地への親しみが感じられます。
食と健康を見直して
移住後は添加物を避け、食材そのもののよさを大切に、食生活を一から見直すと、1年で体調が改善したという真下さん。
「やっぱり人間は食べたものでできているんだなと実感しました。とはいえ、こだわりすぎると息苦しくなるので、ほどほどに柔軟でいるようにしています」
自然に寄り添いながら、無理なく続けることがお二人のスタイルなんでしょうね。
音楽との付き合い方
大浦さんの音楽の始まりは、小学生の頃。マーチングバンドで楽器に触れたのがきっかけでした。ビートルズを聴きながら、早くも作曲を始めていたといいます。
「関西時代は社会への不満をぶつけるような曲も多く歌いました。けれど、島根に来てからは、日常の喜びや自然のありがたさを歌に込めるようになりました。
ライブは奉納みたいなもの。観客だけでなく、その場全体に捧げる気持ちでやっています」
お二人の曲を聴くと、なるほど~と納得できる表現です。
お話を伺ったのはスタジオだったので、防音のボーカル用ブースにも入らせてもらいました。
響かないというのはこういうことかと体感し、普段はたくさんの音の中で過ごしていることを実感する不思議な体験でした。
この体験のあとには、楽器の演奏や歌ったり、曲や音を作ったりするお二人が、まるで魔法使いのように感じます。
地域に根ざす
音楽の仕事と言っても具体的にはよくわからないので、最初は地域になかなか馴染めなかったそうです。
けれど地域に働きに出たり、野外イベントや祭りで演奏したりするうちに顔を覚えられるようになりました。
「暮らす人としての顔を見せることも大事。音楽だけじゃなく、一緒に生活しているんだって伝わると関係も深まります」
他にもイベントの音響やMC進行、地元企業のサウンドイメージ、CM、店頭のBGMなども担当されているそうです。
最近では、剣道の大会の開会式で国歌斉唱という依頼も。
スタジオでの作業の一方、リアルで人に会うことも大切にされています。
スタジオモン大田について
山の駅さんべでのライブで初めましてだったのですが、あちこちのイベント告知でお名前だけは見ていてずっと気になっていて、ようやく会えた!という感じでした。
お二人の柔らかくて透き通った声や懐かしいギターの音。
すうっと入ってくる声やまっすぐ伝わる歌詞。
歌声とちょっとギャップのある軽妙なMC。
しかしどんなに言葉を選んで書き綴っても百聞は一見に如かず。
是非機会があればお二人に、お二人の音楽に音に会いに行ってください。
なるほどこういうことね、ときっとわかっていただけると思います。
そしてそのチャンスが10月4日(土)に訪れますよ!
三瓶山西の原で「さんべ童謡フェス2025」が開催されます。なんと入場無料!
「さんべ童謡フェス2025」
日時:10月4日(土)
11:00 ~ 17:00 ライブ12:30~
※雨天時店内にて決行
会場:三瓶山西の原 山の駅さんべ
詳細は公式Instagramアカウントをチェック😊
山の駅さんべInstagram
さんべ童謡フェス~地力音楽祭presents~Instagram
発掘スタッフがお二人の動画のファンだと伝えると、何故か急遽出演することに!
真下さんが「大浦さーん」と呼びかけるムチャブリにどう答えるか、という動画ですが、いつも打ち合わせなし、ぶっつけ本番でやると聞いて驚きました。
しっかり大田発掘の宣伝もさせてもらいましたよ。
ぜひチェックしてくださいね!